湿板写真でポートレート
久しぶりに湿板写真 の話
この写真、カメラもレンズも明治時代に作られたアンティーク品ですが、未だに現役!シャープに写ります。 デジカメの設定にもあるISO感度、湿板写真の場合ISO1以下と言われていて、この写真は500w相当の蛍光灯ライト16灯を固め打ち、超眩しいのに f/4.5 シャッタースピード10秒も掛かる。 ブレないように頭の後ろを固定して、モデルさんは自然な表情を作りつつ、フリーズ 忍耐も必要です。
デジタル写真慣れしていると、湿板写真は、とにかく手間が掛る、その前に完全防備で薬品の調合しなくては始まらない、風で薬品が飛ばないようにエアコンを切りサウナ状態で作業、乳剤に当たるコロジオン溶液は調合後1週間は熟成させないと使えないので、じ〜と待つ! アトリエには、むかし理科の実験で使ったような器具が次々と増えています。近所のガラス屋さんも常連に、 スマホで簡単に写真が撮れるこの時代に、先人の苦労を体感するのも新鮮です。